大鳥圭介 (3)

 高峰博士が開いた松楓殿の扁額は、大鳥圭介が揮毫しています。これは、扁額にそう記されていますので、間違いはありません。
松楓殿扁額
 明治36年と記されており、署名は「従二位 大鳥圭介 書」となっています。この年、大鳥は71歳。日露戦争開戦の前年であり、没年の8年前のことです。
 では、どのような経緯で大鳥圭介がこの揮毫を引き受けたのか。アメリカ在住の高峰博士が、日本の大鳥圭介に依頼したのでしょうが、そう考えると、大鳥圭介と高峰譲吉は、工部大学校以来、それなりに親しい付き合いを続けていたのではないかと考えられます。
 だとするならば、大鳥圭介 (2) で述べた塩原又策との付き合いも、高峰博士と大鳥圭介を繋ぐ存在としてあったのではないかと考えたくなります。 (文責:事務局)
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